そもそもICT支援員って何だ?
ほとんど知られていないICT支援員のシゴト
そもそもICT支援員は「文部科学省が進めている事業」のひとつで、学校現場でのパソコンやタブレットなどデジタル機器やIT機器に関する、児童や先生、職員に対してサポートを行うことが主な業務。
・ICT機器を先生や生徒がスムーズに使えるようにサポートすること
・ICT環境の運用管理を行うこと
ザックリこんな感じですが、詳しく書くと下記のようなことをしています。

多岐にわたる業務を行なっています。
たとえば、学校内には校内ネットワークがあり、そこと通信をしてインターネットをしたり、メールをしたりします。
もし校内ネットワークが不調となり、通信が出来なくなってしまった場合、一時的な診断を行います。
どこがダメなのか?特定の教室だけなのか?全体がダメなのか?
特定の教室だけなら、機器の再起動といったことをして復旧を試みます。
それでもダメな場合は保守業者へ連絡をして、詳細を確認して診てもらいます。
また、タブレットが動かなくなった、電源が入らなくなった、通信が出来ない、動作が重いなどの際は、タブレット本体を診断して、原因を探っていきます。
設定なのか?不具合なのか?一時的なものなのか?
このほか、新年度には新入生のアカウント登録から卒業生のアカウント削除、各サービスの登録、卒業生のタブレットを新入生に渡すための作業としてタブレットのリカバリー処理などもしています。
自分の場合、そのほかに

といった[GIGAスクールサポーター]の業務
こちらも文部科学省が進めている事業のひとつで、立場上はICT支援員の上にあたる人。
新しいアプリやソフトを導入する際のマニュアルからネットワーク不調時の対応・調整、講習会、勉強会の開催といったことも行っています。
さらに、

●セキュリティに関する施策の策定
●セキュリティ監査の統括
●セキュリティインシデント管理
●校内への共有・教育
といった[CISO補佐官]の業務
※CISOは最高情報セキュリティ責任者
徐々に広がっている職業で、自治体や教育委員会などで「情報セキュリティ」の外部の専門家として、上記の業務をしています。
リテラシーと呼ばれる研修や情報セキュリティの対策、タブレットのログ管理などもしています。
さらさらに、通常なら行われないであろう各種提案や企画もしています。

中に入って見ているからこそ、必要だと感じる部分を学校に変わって教育委員会に提案を行っています。
これらの業務を立場上は、ICT支援員ですが担っています。
立場上、業務外で関係ないものは多いですが、少しでも学校の環境が良くなればと思ってしています。
デジタルやIT、セキュリティなど、そのほとんどが専門用語が飛び交う世界で、知らない人だと日本語には聞こえないと言われる会話なので、初見で理解することは不可能に近いため、専門家が入って日本語を「和訳」する必要があります。
また、学校はブラックと言われていますが、たしかにと思うこともあります。
でも、勤務や業務に関してはアナログ文化を止め、デジタルに移行することで改善できることがほとんどだと思っています。
そのためのサポートをしています。
【少しでもラクに簡単にわかりやすく、そして安全・安心に】
を目指して業務をしています。